たまたま見つけた岩にすっぽり入った。
この3ヵ月後、鎌倉山で生まれた作品『戦』もすっぽりと入ってた。
不思議としか言いようのない『縁』に導かれ・・・
恐れ多くも場所は、大仏と長谷観音を結ぶピタゴラスの定理的位置であります。
この作品『戦』は、仏師運慶作戦いの神様、毘沙門天の写真がひょんな縁で舞い込み、それを現代における道具と技にてどれぐらいの表現ができるかという挑戦がはじまりでした。
制作の過程のなかで見えぬものが見えたりした。仏に近づく唇の角度を知った。鼻がとてもエロティックやと感じた。まだまだ色々と感じたことが山ほどあるのですがこのへんで・・・
最終的には神様というプレッシャーがのしかかり、完成させるべきか否かの頃『天からの声』を聞き、畜生の耳をつけ鬼にした。天からの声???と書きましたが、実は嫁はんの声でして・・・そないに深い意味はなくただの夫婦の会話です。(笑)
最終的に自分では鬼と思って仕上げたつもりが・・・・・・
どうしても脳裏に神という恐れ多きものを作ろうという最初の志からか、運慶という偉大な仏師であり親方であり職人であった先人の大きさなのか・・・
鬼に勝る仏心と言いますか? 仏のような気が・・・します。
鬼は云う。
鬼が云う。
鬼やから云う。
云う鬼は・・・・・
魂です。