なせ創り続けるのか

  万物の霊長である私達人間の原点を感じてほしいと願います。
民族 宗教 国家 親 兄弟 友人 恋人 子供 孫 善人 悪人人間の誕生がこのような繋がりから始まり、人生という道を歩みはじめる。世界で戦争や紛争が今現在に至っても後を絶たないのはまじれもない事実。私自身もこの日本国に生まれ決して裕福ではないけど、何不自由なく育つ環境であったと思う。

日本は美しい精神の国。

 しかし今、この日本もかなり歪みが生じてきていると常々感じている。国が次々借金を重ね、政治家 役人 企業の腐敗、隣国の問題、このような問題をひたかくす政府、全く危機感を持たない国民。
 強盗 殺人 性犯罪など毎日のように報道される耳を疑いたくなるような事実とそれに麻痺している人々。今のこの国の現状を黙認し続けてもいいのだろうか?
 現在のこの国の平和は、先人の努力のおかげで成り立ってきた。
 かつて侍の国であった日本国。その侍たちの誇りや志が、今のこの国に受け継がれているのだろうか?こんな状態がいつまでも続けられるとも思えない。

 私が作品を作るのは、私が生み出したものを通じて、語りかけ 感じ取り 自分の中の声に気づいてほしい。そして、先人から技術や志を受け継ぎ、未来の子供達につなげたい。子供達は無邪気です。そんな子供達の多くは、世界中で大人の犠牲になっている事実を受け止め、明るい未来へとつなぐことがとても大切です。

 作品を制作する上で自分自身と向き合い、溢れる想いを今溶接技術で表現しました。26年間 職人として鉄とかかわり続けた集大成がここにあります。
これから私が向かう先も自分の信念を貫き 常に正直にシンプルに溢れる想いを鉄に込めてメッセージを創造していくでしょう。この作品の活動を通じて多くの理解ある方々と出会い対話できる事を楽しみにしています。
 いつしか流れ続けて川の下流に辿り着く石は転がり続けてきっと丸くなっているだろう。

 しかし私はそんな石の中に一つだけ、とがっている意思であるように願い生きていきたい。